飼い猫との別れ、山の思い出に導かれて

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はいと

2022/11/05

魂魄の分離がありました。

昨日、飼い猫が天へ召されました。
先日紅葉を見に訪れた同じ山で保護したのが始まりでした。
何かの暗示だったのでしょうか。
四肢が長くチーターの様に歩くときは後ろ脚を持て余し気味に歩き、肉球は粒あんと間違えそうな色艶と柔らかさ。
澄んだウォーターブルーの瞳は吸い込まれそうに美しく、人見知りも猫見知りもせず、凶暴な野良猫がシャーシャー威嚇しても躊躇なく鼻で挨拶を交わそうとした。
オモチャで遊ぶのが下手くそで、高い所に登るのも苦手。穏やかで平穏をこのみジェントルマンのようでした。
18年と約7ヶ月…その内約9年は腎臓疾患の治療に費やした。
亡くなる前の夜は、それまで独り居間で寝ていたのに、家族一人ひとりの布団の上で寝て温もりを吸い取り代わりに沈黙の感謝を表していた。私の所にはこなかった…点滴注射を何百回も刺し、嫌いな薬を飲ませ、嫌がる爪を切る嫌な奴と思っていたのかもしれない。それでも無くなった夜、片付けずに置いておいた１番の好きなご飯を食べに来てくれた(ハッキリと食べる音を聞いた)それだけで嬉しかった。
何度も生死に関わる大病を乗り越え生命力の強さを見せてくれた。
毛皮を纏った魂、呼吸の度に膨らむお腹だけでも可愛い存在、それが見れないことがどれだけ悲しいか…
今日土へ還しました。
大好きだった焼きかつおと花束と共に…
先に逝った先住猫達と再会出来ますね、宜しく！
沢山頑張った！お疲れさまでした。
ありがとう。サヨウナラ。