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まわり

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森博嗣『スカイ・クロラ』感想文つづき

私たちは望めば子どもでいられるし、現実という夢の中で生きているのかもしれず、そう考えると、言葉を用いた事物の切り分けも、概念と概念のあわいも曖昧で、一つの溶けた世界が目の前に拓けているのが分かる。そんな世界でニヒルに堕ちることなく、言葉を使い、何かを理解しようとし、生きようとすることを諦めないことは、愚かしいのかもしれない。けれども、『スカイ・クロラ』で描かれた円環に似た、私たちの世界でも、繰り返される戦争を始めとした苦痛から抜け出そうともがいてみること、ある対象を理解できないと知りながら、受容し、理解しようと努めてみること、言葉の無力さを知りながらも言葉にしてみること、それらの挑戦をし続けること自体が生きていることの証左であり、悪夢から目覚めるための方法なのだ。
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