共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

みの_chill

みの_chill

小さい頃、サンタクロースが世界中の子供達におもちゃをプレゼント🎁してくれるんだよって言われて育った。 「ふ〜ん」ってそっぽを向いて大人の言葉を半信半疑で聞いていた可愛げのない子供だった。

保育士になって未来ある子らにサンタクロースの話をするようになった。 やはりコイツらあの頃の私と同じように考えている。 先輩から質問攻めに合うよって忠告されていた。

「ねぇー世界中の子供達って何人くらいいるの? 何歳まで子供なの? いつまで貰えるの?」 「子供達のおもちゃはどこで仕入れているの?amazon? それも中国製? 交換はきくの?」 「サンタさんも時差ボケするのかな?」 「サンタさん1人じゃ無理だよね? 後はアルバイトなの? ニセモノ?」 「トナカイはソリを引っ張って空を飛んでいるけど、実際のトナカイは飛べないよ」 「日本にはいつからサンタさん来るようになったの? 鎖国をやめてから?」‥‥

言葉に詰まると、「やっぱり知らないんじゃない! もっと勉強しなよ。いい大人なんだからさあー」 ほんと腹立たしい。私もコイツらと同じ憎たらしい子供だったんだろうな。 可愛げがなかったんだなとつくづく思った。

その夜、彼の耳元でささやいてみた「サンタさんは本当にいるのかな?」って。そうしたら「君のサンタは俺だろう?」って応えてくれた。

一瞬、間があったものの「良く平気でそんなことが言えるよね。プレゼント🎁をあげたのは私の方だけ。予約したディナーのケーキもワインもチキンも私持ちだったじゃない!(怒)」 

それから彼は無言で、そっと指輪のケースを取出し「Merry Xmas!」と言って差し出してくれた。

その日、私は初めてサンタクロースがいることを信じる事が出来た。 夢じゃないか彼にほっぺをつねってもらった。 目に薄っすら涙した。
嬉しかったのか、つねられたからなのか。
たぶん後者だ! 後で見たら赤くなっていたから。
GRAVITY

恋人がサンタクロース

松任谷由実

GRAVITY
GRAVITY19
関連する投稿をみつける
話題の投稿をみつける
関連検索ワード

小さい頃、サンタクロースが世界中の子供達におもちゃをプレゼント🎁してくれるんだよって言われて育った。 「ふ〜ん」ってそっぽを向いて大人の言葉を半信半疑で聞いていた可愛げのない子供だった。