月とアマリリス🏓町田そのこ｜☆の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

月とアマリリス🏓町田そのこ
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パワーって、涸れてるんじゃないのよ。湧くところが詰まってるだけ。その詰まりが取れる気がするんだ。
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何のために、贖罪はあるのだろう。
主人公が心に決めて行う贖罪、私には最後まで共感することが出来なかった。
誤った情報の記事を書き、一人の少年の命を失いそうになったこと。
冷たい言い方だけど、その少年が望まない限り、主人公がどんな贖罪をしたって、結局それは自分のためなのだ。
主人公が選んだ贖罪は、逃げずに記者を続けること。
誰のために？何のための贖罪なんだろう。逃げるとは何から？
職務を全うすることが責任を果たすこと、といつまでも辞めない不正政治家が頭に浮かんでしまった。
真実を伝え続けることが大事なのだということだったけど、その真実のためにいろんな人の所に押しかけ、時に傷付け、そこまでして必要な伝えるべき真実って何なんでしょうか。お話だから美しく描けるけど、現実世界ではどうか。私の歩んできた人生では、まだそこにはたどり着けなかった。

友情が大きなテーマとなっているのだけど、漆黒の闇で生きている私からすると、それどころじゃないだろ！！という、友情で美しく解決出来ん状況すぎて、やっぱり一つ一つ、INFPだなって思った(？)
独自の哲学を持つ(GravityのINFP紹介)
友情はどこまで力を成すのか、って部分だけで長時間考え続けてた笑
だけどそこが町田さんの作品の美しさなのだろうなあと思って、よく目にしてきたんですが多分読むのは初めてで、ここで友情というものを信じ強く持ってくるところが町田さんの美しさだなと、感じました[照れる]
相棒の井口とのやり取りで、ふふって2人がなるシーンが何回もあるんだけど、たとえば重い悪行を働いた男性に対して、かわいい呪いで2人でふふって笑ってるみたいなシーンがあって。
そんな程度じゃ足りねえと思ってww私はそんな悪行を聞いて笑えないくらい腹立ってるし、ふふっじゃないがと思って、でも多分町田さんはふふっなんだし、善良な心を持った読者はそこで2人とふふっ出来るんだと思います。ふふっ出来るか、みんなも試してみよう！笑

メインのストーリーに触れてないけども、ある事件に主人公が取材で迫っていくお話です。
事件解決に向かうミステリー部分も読みごたえがあるし、事件に関わる人間関係も切なく、だけどあたたかいところもあり…
ここで触れたのはごく一部ですが、現代社会が抱える難しいテーマをたくさん扱っていて、非常に力を入れて書かれた作品だということよく伝わりました。あと、冒頭のフレーズがすっごく好き。
湧くところが詰まってるだけ。その考え方は無かった！パワーが出ない時はお掃除しましょう🧽🫧
重厚なサスペンス巨編でした！