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ヒロ🦻【えんの木】

ヒロ🦻【えんの木】

MCTとMBCTにおけるマインドフルネスはメタ認知を適応的に機能させることが共通しているが,重点をおいているメタ認知の機能については異なり介入方法も違う。

 

ちがい1メタ認知

【MCTのメタ認知】

・メタ認知的知識(信念・手続き)であるため,エクスポージャーが含まれるようなメタ認知的ガイダンスをはじめとするような技法は「距離をとって注意深く観察する」というディタッチメントの有用性に関する知識と手続きを確認するために行われている。

・認知注意症候群(CAS)※ に関連するメタ認知的知識(信念・手続き)を反証するために使われている。

※心配・反芻と,脅威関連の刺激に注意を固着させるといった脅威モニタリングによって構成されている

 

【MBCTのメタ認知】

・メタ認知的活動が重視されている。呼吸瞑想のような生体内に生じる思考や感覚に焦点をあてるトレーニングが「あることモード」の有用性に関する知識を経験的に獲得するために行われている。

・それは「今ここ」に注意を向けることや、評価しない「あることモード」は,言語化することが難しい心的モデルなので、それらをメタ認知的経験での感覚(フィーリング)を通じて獲得するため。

 

ちがい2.経験と知識の比重

【MCT】

・メタ認知による制御に関する具体的な機能とシステムに関するアーキテクチャーを構築しており,明確な「知識」の提供と獲得に重点があり,「経験」は知識を確認するための補助的なものとして扱われる。

・反復的で強度のあるエクスポージャーなどは行わず,思考との付き合い方に関するデモンストレーションとして,さまざまな行動実験などを行う。

【MBCT】

・「経験」によって得られる知識に重点をおいており,「することモード(現実への対処方略を取る)」の「不一致処理(discrepancy-based processing)」に関する方略(Segal et al., 2002)の解消を目的としているため,マインドフルネスの状態を知識として知るだけではなく,実践を通してマインドフルネスの理解を会得する。



【MCTは知識で,MBCTでは経験でマインドフルネスを習得することを重視】

とはいえ…

MCTからは、最近になって提唱された基礎理論「メタ認知制御システム (MCS)」が提唱されており、その中に組み込まれているサイバネティック・ コードの書き換えには知識よりも経験が必要。

予想した認知処理とオンライン処理の不一致をサイバネティックに解消する試みが神経ネットワークを通じて行われることを考えると,行動実験による「経験」の重要性がいっそう高まる。

また,セラピールームでだけではなく,日常的に行動実験ができる、かつ継続的な経験的手続きの検討は必要。

 

【参考文献】

今井(2021)メタ認知療法からみたマインドフルネス,心理学評論 Vol. 64, No. 4


【ベストコメント】

①ひろさんはミンナに愛をばらまいてる

②いまいせんせい何してるのかな 水浴びで倒れてないかな
GRAVITY
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