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たっくん

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広島市長の平和宣言を聴いた。
「自分よりも他者の立場を重視する考え方を優先することが大切」
確かにその考え方は最も崇高な考え方である。
まさに仏の考え方である。
わが国でも、伝教大師は「己を忘れて他を利するは之慈悲の極み」と仰っている。
思えばわが国の歩みも常にこの「自分よりも他者の立場を重視する考え方を優先する」他国の考え方によって支えられた。
例えば先の大戦に於ける戦後処理は、中国が日本に対して莫大な賠償請求をする権利があったが、当時の周恩来総理の下、中国は日本に対する賠償請求権を一切放棄した。
また、スリランカでは、ジャヤワルナダ・セイロン全権大使が「しかし、我々はその権利を行使するつもりはありません。
なぜなら、アジアで何百万人もの人たちの命を価値あるものにさせた大教導師(釈尊)の「憎しみは憎しみによってやまず、ただ愛によってやむ」との言葉を信ずるからです。」
との演説を行い、賠償請求を放棄した。
日本人はしばしば、戦後の復興は全て自分達の力であるかのごとく錯覚している。
しかしその裏で、各国の人々が日本に対して、「自分よりも他者の立場を重視する考え方を優先」した結果の作用が大きかった点も忘れてはならない。
しかし、現実的に、このような自己犠牲的な考え方を持つことは容易ではない。
であれば、私は仏教徒として、もう少しこの平和宣言の一文に助文を寄せたい。

“自分と他者の立場を理解し、相互理解に努め、双方にとって最も利となる考え方を目指す事を優先することが大切”

この考え方は、法華経普賢菩薩勧発品第28の最後、「当起遠迎・当如敬仏」(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)との一文から考出した。
誰にだって大切なものがあり、大切な人がいる筈である。それらに向けられる感情のほんの少しでよいから、他者にもそれを向けてあげられれば、きっと世界は相互理解深まる素晴らしいところとなるに違いない。
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