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てっちゃん2

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大学の格は単なる世間的な評判ではなく
 何より、研究大学としての実績は、学内だけで完結しない。引用件数の多い論文が多く生まれるかどうかが評価の分かれ目となろう。ベンジャミン・ジョーンズらが2008年に発表した論文「複数大学による研究協力における影響力の分布と大学格差の構造」では、複数の大学による共同研究のうち、最も引用件数が多いものは、常に世界の上位大学が中心となって実施していると報告されている。研究の質は偶然には生まれない。研究費、設備、人的資源、学内制度が充実している大学では、研究者が優れた成果を残す可能性が高まる。研究は環境の産物でもある。

 ジョーンズらの研究によれば、世界の上位大学は他大学との共同研究においても常に中核を担っている。このことは、学術の世界においても格差が存在することを意味する。下位の大学が研究に加わっても、引用数の多い論文を生み出す中心には上位大学がある。この格差は時間とともに拡大しており、上位大学が資金と人材を引き寄せ、さらに評価を高め、結果として再び資源が集中するという循環が生まれている。

 この構造を理解すると、大学の格が単なる世間的な評判ではなく、制度としての再生産の仕組みに支えられていることがわかる。大学に集まる学生の質と、大学から生まれる研究成果が相互に影響し合い、一度上位に位置づけられた大学は長期にわたってその地位を保つ。格差は一過性のものではなく、制度的に安定した構造として存続する。

この構造が大学の格差を固定化する
 一流大学の地位は、一度確立されると長期にわたり安定する。ランキングの上位層に位置づけられた大学は、研究成果、人材、制度支援の全要素を備え、地位を維持し続ける。アンソニー・ファン・ラーンが2005年に発表した研究「大学ランキングと知識制度の再構成」では、ランキング上位200校の構成が年を追っても大きく変動しないことが実証されている。この安定性は、単に大学内部の努力だけではなく、制度的な資源集中の仕組みに起因している。

 評価指標として使われる研究論文数、引用件数、外国人教員比率、国際共同研究比率などは、一度高得点を出した大学ほど継続的に有利な立場に立つ。研究者の採用競争では上位大学が最初に選ばれ、外部資金の配分でも知名度と実績のある大学に集中する。この構造が大学の格差を固定化する。
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