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かず

かず

(続•チェンニーナ事件)

【小人との遭遇】
突然物体そばの茂みから(背後からという資料もある)、二人の生物が出てきて、彼女の行く手を遮った。 彼らは北北東の方角にいて、東を向いて道に沿い、それにロッティが続く配置で並んでいた。

彼女が短い間にじっくりと観察したこの「小さい人達」の特徴は、以下のようだった。
•身長は1m以下
•均整の取れた体で人間のような姿
•非常にハンサムであるように見えた
•一人は40歳くらい、後でロッティとやり取りをしたもう一人は50歳くらいに見えた
•目は青く魅力的で、知性が感じられた
•まぶたは普通にまばたいていた
•口はわずかに開き、上唇が鼻に近く、常に歯が見える状態 歯は使い古されたかのように小さく鋭く、ウサギのように少し突き出ていた
•中国語に似た発音の未知の言語で「リウ、ウイ、リオイ、ラオ、ルイ、ウイ…」などと話す
• 小さい人達はたえず微笑んでいた
•兵士のようにぴったりとした服
•高い襟に第一次世界大戦の兵士のような、光る星形のボタンが付いた、グレーのジャケット 袖の上に階級章のようなもの
•肩の上から腰くらいまでの短いグレーのマント
•冬に男性が履く羊毛下着のような、ぴったりしたズボン
•楕円形の靴 革に似た素材で、ヘッドホンのような円盤状のものが耳から耳に渡っているヘルメット
•若干の髪の毛がヘルメットの下に見える
•顔は髭剃り後の男性の肌のような陰影がある

より髪の黒い、年上に見える方が、親しげにロッティに話しかけてきたが、言葉が一つもわからない。 「それは中国語のように聞こえました」 彼女とコミュニケーションを取ろうとしているのだけは明らかだ。

再び微笑みながら、その「小さい人」は、いきなり彼女の右手からカーネーションの花束とストッキングを取り上げた。 彼はそれを眺めると、物体の方に歩いて行く。 ロッティは後を追い、ストッキングだけでも返すようにおどおどと抗議した。 生物は彼女の要求を一応理解したようで、カーネーションを5本だけ残して返した。 彼は花に満足したように、もう一人と活き活きと話をした。 年上の生物が物体のハッチに手を置くと、それが開き(すでに開いていたという資料もある)、靴下で花を結ぶと、中に投げ込んだ。 ロッティはあらためて「靴下が必要だ。素足で教会に入るわけにはいかない」と抗議した。 しかし小さい人達はわからない様子で、再び「リウ、ウイ、リオイ、ラオ、ルイ、ウイ…」などと繰り返した。 まるで小鳥かリスがキーキーと鳴くような会話で、少女と少年の中間くらいの甲高い声だった。

年下に見える生物は、内気でもう一人より気さくではなさそうに見えたが、二人とも終始穏やかだった。 この年下の生物は誰かが来るのを恐れているかのように、辺りを気にしていた。 UFOの中の様子 ロッティは怪物体から2mほど離れており、内部を一瞬だけ見ることができた。 狭いスペースに、背もたれのない、まるで子供用の小さい丸いイスが二つあった。一つはハッチの正面右、もう一つはいくらか高い位置にあった。 物体の中はとても窮屈そうで、ロッティは「パイロット達が入るのにとても苦労するだろう」と後に話した。
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