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主人公は高校生の茜。
おはなしボランティアとして、交通事故をきっかけに寝たきりになった女性の咲子と出会う。
咲子の抱えている精神的苦悩が、深いところまでよく描かれていると思いました。
咲子は30歳だけど、茜より少し上の20代前半くらいの優しいお姉さんという印象で、茜はすぐに咲子のことが大好きに。
咲子も茜との会話を楽しんでいて、二人はとても良い関係なんだけど、咲子の本心は別のところにも…という。
健常者という言葉も差別的であんまり使いたくはないんだけど…全然私、いろんな意味で健常じゃないし😥
ただある程度自由に体を動かし歩くことが出来る私の想像した咲子の精神状態より、辻堂さんが描く咲子の精神状態の方がずっと深くて人間味があって、なるほどと何度も感じさせられました。
結構ギリギリのところまで攻めてると思う。
「二人目の私が夜歩く」というタイトル通りのお話です。
二人目の私は、誰にとっての二人目なのか?
本の紹介のところで『読み終えて思った。「まんまと騙された」と。』と結城真一郎さんの言葉があるのですが、私もまんまと騙された!
その真相についても、しっかり伏線もあるし納得でした。
私がこの作品で一番感じたことは、悲しいなあと。悲しみが強かったです。
読後感は正直、清々しさや喜びだけのものではなかった。
これがゲームであれば、別ルートは無いのかと探したくなるような。関わる人たちがあと少しずつ違っていたら、違うルートに進めたんじゃないか。だけど人生に別ルートは無いのだ。
そのやるせなさを感じること自体が、この本から得られる大切な感情のように思いました。
後半はちょっと補足説明が多めに感じる部分もあったり、つじつまを合わせることに全力という感じがあって[泣き笑い]もう少しニュアンスで大丈夫だったかなと私は感じたけど、だからこそ咲子の心理描写や二人目の私について丁寧に書ける方なのだろうなと思います!
ファンタジー感が強めかと思ったら、印象がかなり変わる驚かされた作品でした!

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