音楽がくろぐろと横たわるというのは……、音楽の喜びもあれど、不安や恐怖や別離や大人になっていくにつれて夢を追いかけることに非難が強まる世間の視線や……そういう、悲喜こもごも呑み込んでいる太い濁流の中でも、彰冬は反射する川面の光を掴んできたカプではないですか