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空転透過🍀

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アナーキストの彼と別れて僕はまた歩き始めた。

彼と話した内容の中に写真を撮る上での鍵となりそうなことを見つけた。
だからといってすぐには、どうなるということはないのだけれと。


歩き始めて十分ほどするとまた名前をよばれた。
今度は五年ぶりぐらいに会う友達だった。
「いい感じの店があるなぁ」と思っていた丁度その店の中に彼は座っていた。

せっかくなので僕も店に入った。
軽く空腹を覚えていたので「モンパン」というモンゴルのサンドイッチ的なものを注文した。

彼とも二十五年来の友達で同じアパートの住人だった。
彼は会う度に違うことをしている人だった。
彼とも会う約束をしたことはたった一度だけだった。
でも、彼とはいろんなところでひょっこりと会っていた。

彼は不思議な人だった。
興味の向くままに生きているような人だった。
最近、会わなかったので何をしていたのか訊いてみると、この四年ほどずっと部屋にこもってプログラミングをしていたと話した。
一から勉強して。

彼を友達と呼べとのは、彼が人の欠点となるようなこともズバリと言ってのける人だからだろう。
そういう人に僕は安心感を覚える。
彼には嘘があるが、それはおそらく自分に対して。
僕にも嘘があるが、僕の嘘を彼は暴いてくれる。

彼と別れる頃には日が暮れていて、もうほとんど写真は撮れなかった。
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