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しんちゃん

しんちゃん

夕暮れの商店街を、僕は息を切らして駆けていた。手に握られた2つの箱。そう、きのこの山だ。まさかこんなことになるなんて…。
事の発端は、ちょっとした油断だった。「たまにはきのこもいいかな」なんて軽い気持ちでレジに並んだのが運の尽き。背後から殺気にも似た視線を感じたのだ。振り返ると、目に炎を宿したたけのこ党の幹部らしき男たちが。「貴様…きのこを二つも…裏切り者め!」
奴らの追撃は容赦ない。角を曲がるたびに「たけのこ!たけのこ!」という叫び声が聞こえる。まるでゾンビ映画だ。
(くそっ、こんなことになるなら、おとなしくたけのこの里を買っておけば…!)
必死の逃走劇の末、なんとか自宅に滑り込んだ。ドアに鍵をかけ、窓のカーテンを閉める。心臓がバクバクしている。
恐る恐る、買ってきたきのこの山の箱を開けた。甘いチョコレートの香りが鼻腔をくすぐる。一口食べると、クラッカーの香ばしさとチョコレートの甘さが絶妙に絡み合い、疲れた体に染み渡る。
(やっぱり、きのこの山は最高だ…!)
しかし、安堵したのも束の間。玄関のドアを叩く音が響き始めた。「裏切り者は出てこい!」「きのこを置いて、たけのこに謝れ!」
僕は震える手で、もう一つのきのこの山の箱を抱きしめた。
この静かなる宣戦布告。たけのこ派との戦いは、まだ始まったばかりなのかもしれない…。
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