消えた十手：時代小説の新たな魅力発見！

【本はジャケ買いがJK】

『消えた十手』風野真知雄

本屋勤務📕ウッキ。
よく売れる文芸は【時代小説の文庫】。
もちろんシニア世代が買っていく。
時代小説の売れ行きはおそらくうちの店舗内で1位──だと思う。
『鬼平犯科帳』もいまだにじんわり売れていく。

私は本は“見た目”で買うので、ぼんやりした表紙が多い時代小説は勝手につまらなさそうと思っていた。まじ失礼。

そしたら見てごらんなせぇ
スカイエマさんの絵で飾られた時代小説が登場。
めちゃくちゃカッコいい立ち姿。
スカイエマさんって青少年の絵が多いのに、時代絵もかっこよく描けるのかあとトキメいた。
勉強の為に購入&読了。

なるほど、徳川家の血筋というやんごとない男が息苦しい実家から距離をおくために下っ端役人となって江戸の事件を解決するのね。
（...旗本三男坊が暴れるアレにやや似てる。）
しかも剣の達人なのか。

なんだかんだお坊ちゃんだから町人や職場の人間と感性がズレている。そこが面白い。
ひっそり「てやんでぇ」の発音練習してたり。

文章は平坦・簡潔。
必要最低限の表現で物語がすすむ。
なのに主人公と心理が重なってしまう。
巧い─。

2巻はすでに入手してある。

双葉文庫
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