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マルチェロ

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大学卒業を控え、旅行ではなく、大学のアーカイブで映画を観られるだけ観る。きょうは『去年マリエンバートで』でした。

これ、たぶん、あれだけ会話が限られて、ほぼ夫人と情人しか話をしないのは、その夫役のサーシャ・ピトエフが、調べてみると、やっぱりロシア演劇系の演技で演じる人だからで、ピトエフに話させようものなら、ピトエフが悪目立ちするから、というのもありますね。フランス語がわからなくてもわかる、あの台詞のアクセントの共演者との違いは、語らせると隠しがたい。

それなら、もう映画それ自体を、むしろフランスの不条理劇みたいなパントマイムの連続にしてしまうのが、デルフィーヌ・セイリグに焦点をあて、ピトエフのチェーホフ的なぎこちなさを生かし、バロックの宮廷道化の雰囲気も出せる、非常によい方法になるわけです。好きとはいえませんが、凄い方法です。
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