二人は動きを止め、そのまま、すぅっと消えてしまいました。翌朝、目を覚ますと、六部は掛布団を下に敷いて、敷布団を掛けていました。「不思議なことがあるものだ」首を傾げながら、再び旅に出ました。それから何年か過ぎ、孫兵衛は亡くなりました。