誤解を招いて申し訳ないのですが、呟きの後半は私が「知る事」に対して思う事なので物語と直接的な関係はありません。ただ、ルネサンス（古典復興）を14cから16cであると捉えれば、まさにこの世界は真っ只中なので本来ならばギリシャ哲学も大いに関係してきますね。 知る事は神聖でありながら欲望でもあります。なのできっと当時の聖職者は葛藤もあったと思います。その辺りは「薔薇の名前」を彷彿とさせます。聖書を間違いだと認める事は文字通り世界が変わる事だからきっと怖い事だと思うのです。

@ヴィレ ： 説明ありがとうございます。知ることは神聖でありながら欲望でもあるというのはまさにそうですね。元々僕は地動説を科学と宗教の対立のように捉えていたのですが、チ。を観ていると、神様に対する異なる向き合い方に思えてきて、とても興味深いなと感じています。

@ひらく ： 地動説を科学と宗教の対立と捉えるのはこの「物語」においてとても難しい事で…知的好奇心は止めようと思って止められるものではないのだと思います。実際16cには宗教革命が起こり、多くの人が文字を読めるようになり、聖書の解釈が広がります。この物語は、神様への向き合い方や何を信じるのかというのがテーマなんじゃないかなと思っています。

@ヴィレ ： そうですね、そんな流れですよね。活版印刷も広がって自分で読めるようになりますし。 少し違う話かもしれませんが、チ。を観ていて印象に残ったのは、登場人物たちが美しさを正当の根拠と考えることでした。真善美が一体化している感覚なのかなと。

@ひらく ： あ、でもそれは科学でも同じか。シンプルで美しい方が正しいと感じるのは。

@ひらく ： この物語って結局は歴史に乗る事のなかった者達の話なんですよね。普通はガリレオとかブルーノとか出るけど、そういうのではないのです（ある意味ネタバレなのか？）。 直感的な美しさや正しさって論理を超えるんじゃないかって思って。単純さってプラトンのイデア論に繋がると思います。絶対的な真理の追求って胸が躍りますよね。

@ヴィレ ： ですね