「正義と微笑」(『太宰治全集5』)10代のときに出会いたかった、と率直に思った。(10代のときは「葉桜と魔笛」が好きだったけど、他の小説までは読んでいなかった。)勉強が「愛するという事を知る事」と薫陶された主人公の、ひとつのBildungsroman。