本棚を棺桶に出来たらいいのにな。そしたらオレはオレの周りに大好きな物語を詰めて逝けるのに。先生の作品に、銀河鉄道。つめたいよるに、雨月物語。ポケット詩集に俳句集。ぜんぶぜんぶ詰め込めたら安心できるのにな。忘れずにずうっと持って居られたらいいのにな。愛したそばから消える記憶ばかり。