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マルチェロ
『ハワーズ・エンド』Howards End が代表作なのだけれど、これは辛い話だった。単純にいえば、教養ある名家、お金もち、教養に憧れる貧しい若者の人間ドラマなのだけれど、そのシビアな空気が、のどかな文章のそこかしこから漂ってきた。がんばって英語で読んだからなおさら、そこでやりとりされる微妙な感情が苦々しく思えた。
ただ、そんな小説でありながら、この作品には、人に薦めなければ、と思わせる優しさもある。微妙な感情の数々が冷徹に描かれ、そんななかでも、まだ、人間の優しさを信じたい、という作者の意志がある。お薦めです。
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