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Sora💫

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4/5 第壱章「天下御免」

杏がホログラムでシミュレーションされた飛脚のネットワークを見ていると、彼女はその通信システムが現代の量子もつれと似た特性を持つことに気づきました。情報が一点から全国に瞬時に広がる様子は、量子粒子間の状態が変化する瞬間的なつながりと重なる部分があります。

「イオン、これってまるで量子もつれのようだね。一つの点で何かが起こると、瞬時に他の全ての点に影響が出る...」杏が感嘆しながら語ります。

イオンが彼女の考察を肯定します。「その通りです、杏さん。量子もつれは、粒子同士がどんな距離にあってもその状態が即座に他の粒子に伝わる現象を指します。この飛脚のネットワークも、伝えるべき重要な情報が各地の宿場に即座に伝わることで、全体の効率と速度を保っていたのです。」

この新しい理解により、杏は古代の通信システムがただの物理的なネットワークではなく、高度な情報伝達の原理を内包していたことに深い感銘を受けます。彼女はイオンにさらに尋ねます。

「これを現代の技術にどう応用できると思う?」

イオンは回答する前にデータベースから情報を引き出します。「現代科学では、この原理を応用して、より高速で安全な通信ネットワークを開発する試みが進んでいます。古代の飛脚の知恵が、新しい技術の発展に役立てられているのです。」

「当時は飛脚が走って伝えてたから、バトンのように宿場町を経由しなければならなかったけど、この研究を進めていけば、惑星間の通信技術が作れそうね?だって量子もつれは、距離関係ないもん。いつか解明が進んで、技術に応用できたらいいな。」杏は空を見上げて優しく、しかし同時に強く願った。
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