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"「誰かが歩けば、道の小さな石ころが動く。空気も揺れる。どんなことでも、何も変わらないってことはないのよ」"
ランチ酒というタイトルと、この美味しそうな表紙を見た瞬間。
「私のための小説では!?」と思った(一人飲み&昼飲みをこよなく愛する女)
"見守り屋"として、夜の9時〜朝の5時まで働く犬森祥子。
楽しみは仕事終わりのランチとお酒。
帯のコメントとかチラッとあらすじを見た印象は「人生色々あるけど、美味しいご飯とお酒を飲んでる時は幸せ!」みたいな小説なのかと思ってたんですけど。
あまりにも真逆で前半は戸惑った笑
30代のアラサーでバツイチ、別れた夫&義父母の元には小学生の娘がいる。
1ヶ月に一度娘に会えるのが楽しみで…寂しさ、将来への不安、色んな悩みをかき消すようにお酒を飲む日々。
作品全体から漂うのは静かな影。孤独。
重い
まじか、こんな重いの聞いてないぞ…と前半は戸惑いつつ、その重さを抱えてでも読みたくなる、最高なランチとお酒の組み合わせ!!
まず1章が「牛タタキ丼×芋焼酎」
この1章でキャッチーに「餃子×ビール」とか分かりやすい誰もが想像出来る組み合わせにしないところ、ガチの酒飲みチョイスって感じでめちゃくちゃ推せるし心を鷲掴みされた笑!!!!
その後も酒飲みがうなるメニューのオンパレード。
焼き鯖定食×ビールの時の「脂っこい魚をご飯と一緒に食べて、お酒飲むのって最高だし」
私はご飯×お酒はしないけれども、わかるわー!!!と強く頷いた朝の通勤電車笑
途中からはこの作品の趣旨を理解し、重いか軽いかと言えば重いけれども、その重さも心地よくなり。
見守り屋に依頼する、色んな悩みや困りごとを抱える人々にも共感し。
元夫や娘のことで悩みながらも、色んな不安がありながらも支えてくれる友人がいたり、仕事と真摯に向き合う祥子は愛すべき人。
すごく好みの作品だなと感じました[照れる]
祥子は何かを頭からかき消すため、逃れるためにお酒を飲むところがあるので…ネガティブな飲み方はしないでほしいなと、祥子が気楽に呑気に飲める日がもっと増えるといいなと思う。お酒をネガティブな道具にはしてほしくないなと。
続編も出ているので、読むのが楽しみ🍻

コメント
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