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マサヤス 龍之介
#アメリカ古典映画
☆『ラブパレード』/ パラマウント社作品
1930年昭和5年封切 監督:エルンストルビッチ
脚本:エルネエヴァイダ、ガイボルドン 撮影:ヴィクターミルナー 出演:ジャネットマクドナルド モーリスシュバリエ
※ 架空の国シルバニア女王国、ルイズ女王陛下は独身貴族を貫いていた。側近達は気を揉む。女王様のお眼鏡に叶う高貴な若者はいないものか。
そんな時、パリーに派遣されていたアルフレッド伯爵が帰国してきた。実は彼はパリーで女性問題を起こして、召還されてきたのだ。そんな政府の報告書に興味を覚えた女王(マクドナルド)は親しく伯爵(シュバリエ)を招いて、その伊達男振りを聴きだした。話上手の伯爵は身振り手振りを交えて、次第に女王様も自分がその恋物語のヒロインになったかのように、うっとりとして遂には伯爵の腕に身を任せてしまう。そしていつか二人はうっとりと唇を合わせ、固く抱き合っていた。かくして、ルイズ女王とアルフレッド伯爵の婚儀は国を挙げての祝福のうちに行われた。しかし結婚後の二人は暗雲が漂う。女王は結婚してもあくまでも女王だし、伯爵は入婿、家臣ないしは養子扱いであった。やがて、女王がオペラに誘っても伯爵は断る。仕方なく一人でオペラに向かう女王を追ってきた伯爵は離婚を告げる。肝を潰した女王。アルフレッドが久々に溜飲を下げて、浮き浮きとパリーへの、旅支度をしていると青ざめたルイズが入ってきて、パリ行きをやめてくれと懇願した。そして、もし国に留まってくれるなら、彼を王位につけると…。「王位に?」
アルフレッドも実はルイズの美貌にはゾッコンだったのである。ここまで言われてなんで否やはあろう。かくしてシルバニア国には女王と並んで国王と、二人の王様を持つことになったと言うめでたいお話。
当時の日本の映画(シャシン)通たちの間では、名画は欧州、娯楽ものは米国と云う風潮があった。しかしもう一段高級嗜好なファンたちにはそんな仕訳は愚劣で、米国映画の軽妙なテンポ、巧みな省略法、無駄のない構成など仏、独製映画ではまるで歯の立たない巧味があってルビッチ作品はその最たる例である。この翌年日本でも公開された「モロッコ」のジョセフフォンスタンバーグと、ルビッチとは米国映画の双璧と見なされていた。情緒のスタンバーグ、感覚のルビッチとも云われた。

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