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九(いちじく)
1812年のロシア侵攻、中でもボロジノの戦いの描写、そしてモスクワ大火が始まったところまで。
それぞれの登場人物の行動原理や心理を描きつつ、歴史の全ては宿命によって動くのだと諄々と説いている。
また、神と愛への言及が始まり、いつものトルストイの宗教的主張だなあと感じた。敬虔で良いとは思うけど。
ボロジノの戦いはなかなか泥くさくて良かった。
開戦前の景色以外には美しいものがほとんど無い、無惨な光景。
それでも敢闘したロシア兵の、祖国に対する愛情と忠誠という精神的な輝きを垣間見た。
絵画まで探して堪能した。満足。
オリジナルキャラクターについては、ピエールの自己実現への奔走というか迷走がなんかこう鼻につく。感情で突っ走るタイプのナターシャも、若さを差し引いてもやはり嫌い。



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