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Kasishu✰·*

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今書いてる小説の5章です。

#Kasishuの創作小説

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5章 躊躇い

 

壁を感じたあの日から、僕はあの橋の下に行かなくなった。

ふと、彼女と出会った時の言葉を思い出した。

彼女はなぜ死んだのか、なぜあの橋の下にいるのか。

僕は知りたい。だけど、知りたくない。

 

いつもの夕暮れ、いつも通り散歩に出た。

でも、あの橋の方へは行かなかった。

行きたい…だけど、風が僕を橋へ近づけてくれなかった。

次の日も、また次の日も風は僕を橋の方へ行かせてくれなかった。

 

数ヶ月が経った頃、僕は思い出したように夕方の河川敷へ向かっていた。

橋のそばまで行った時、なぜか立ち止まった。

 

彼女は僕を忘れたんじゃないか

 

そう思うと、また風が僕を阻んだ。

橋の下に行けないまま、何度も夕日は沈んだ。
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