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「葬送のフリーレン」を一期までみました。

はじめの印象としては、魔王を討伐し終わった平和な時代から第1話がスタートするという旅という、こんな設定が現代でヒットするということに感動したなーと。

さらには登場人物も基本的に寡黙で、萌えは強調せず、先を先をという目まぐるしい展開もない。
その中で過去との対話をしていくのがメインの話ということで、そのヒューマン(?)ドラマが売れるということに、現代捨てたものじゃないというか。

展開上大切にされているのは、「小さな継承」なのだと思いました。
もちろんフリーレン自身の回想もそうですが、他の登場人物であっても何か過去の出来事をオーバーラップさせてそれぞれの人物の性格形成に影を落としている様を描くということを、徹底して繰り返しているように見えました。ハイターに世話になったフェルンしかり、死んだ息子に似ていると影武者を頼まれたシュタルクしかり。そういうふうに見ると、過去に関わった「誰か」への想いを抱くキャラばっかりなんだよなーと。
そして各話必ずと言っていいほど静止画のカットが挟まれるんですが、静謐な感触と時代背景、登場人物同士の関わりなどを「静止画」で捉えるというのに工夫を感じる。勇者の時代が去ったのち、過去から何か知見を得たりあるいはしがらみに囚われている彼らの思い。おそらく平和な時代の、おそらく歴史上名に残らない冒険譚。それぞれが、一枚一枚美しい思い出として「継承」されていくのだろうなーと思わせます。なんというのか、仲のいい友達のアルバムを見せてもらうような形で。

だからこそなのですが僕の推しキャラはユーベルです。言ってしまえばこの世界の魔法という営みも歴史や継承あってのもので、積み重ねがあって、魔法使いたちは地道に努力をして強くなっているはずなのですが、そういうのをガン無視して感性で魔法を使ってる天才型という設定に惹かれます。これだけ取ると主人公みたいな設定じゃないすか?

手に汗握った部分としては、やはりアウラと取り巻き戦までの部分が一番アツかったなーと思います。それまでつかみどころがなかったフリーレンの初めてみた明確な殺意、ここにきて「葬送」という意味の開示もあいまってゾクゾクきました。声優さんの演技もこの辺は特にすごかった。有名な「アウラ自害しろ」にとんでもなく冷たい感情の乗り方してて...!

ごちゃごちゃ言いましたが凝り固まったおじさんオタクのw価値観を揺らがせるに充分の神アニメでした。単純に強さランキング議論とかを面白く眺められるだけで楽しいしね。
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