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蘆屋道満





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メイドのマリーは、ほかの使用人たちと手分けして、朝のうちに食材を探しに出かけていました。
マリーは、目当ての甘い香りを放つ屋台を見つけて、りんごを1つ手に取りました。
「おやすみのところすみません、美味しいりんごが欲しいのです…」
椅子に腰掛け、眠たくってウトウトしていたおじいさんは、しょぼしょぼした目を開けました。
朝の光が眩しくて、細かなところまでは見えませんでしたが、村の大きなお屋敷のメイドであることは分かりました。
「そうだねぇ、赤くてツヤがあって、丸くて重くて、みずみずしいのが美味しいりんごだねえ。。」
マリーは目を丸くさせました。
「そんなに沢山ですか??そんなの私、分かりっこない。。」
しょんもりしたマリー。
するとおじいさんは、目の前のりんごからすっと1つ手に取って軽く弾いて「コンコン」と高い音をさせました。
「この音も美味しいりんごの証拠さね、いくついるんだい?見繕ってあげよう」
そうしてマリーは、午後のティータイムにお出しする、タルトのためのりんごを3つばかり買うことができたのでした。
その後、美味しいりんごを使ったタルトは、奥様とご友人たちがダージリンティーと共に、にこやかに味わって楽しんだそうです。
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