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sun☀️
一時的な猶予、という意味だ。
私はこの単語を
大学のゼミで知った。
大学2年生の時、
フィールドワークで訪れた
とある不登校の子どもの居場所活動。
そこは、世間の主流から図らずも
こぼれ落ちてしまった子どもたちが、
遊びながら身を充電するための場所だった。
合理とか効率とか、
そんなものからは一番遠い場所。
そんな時間があってもいいんだよ、と
言葉がなくとも伝わる場所。
これまで主流のレール上を
忠実に歩くことしか知らなかった私は、
すっかりその世界観に
魅了されてしまった。
私はそこで、
“年上のお姉さん”という
アイデンティティを得ることができた。
ずっと妹か弟が欲しかった私は
それがとても嬉しかった。
子どもたちにとって
親以上の年齢の人では大人過ぎるらしい。
でも大学生は
ちょうどいい年上感というか、
親近感をいだいてもらいやすい
年齢差だったようだ。
私はそこで子どもたちと
ただボードゲームや外遊びなどをしながら、
なにより自分が必要とされている存在で
あることに、安心感を覚えていた。
大人の方が人数が少ないから、
子どもたちと信頼関係さえ構築できれば
大人は引っ張りだこにしてもらえるのだ。
主役は子どもたちだとしても、
そこは間違いなく私にとっても“居場所“
だった。
むしろ大人の私の方が
居場所を子どもたちに与えてもらっていた、
とも言えるかもしれない。
それはきっと他のスタッフたちも同様で、
この活動に沼る人はやはりどこかで
“自分がいていい居場所“を
求めている人たちだった。
そういえば、この活動では定期的に
子ども食堂も開催されていた。
通常は親子限定となっている食堂が多い中、
珍しくここは年齢制限が
まったくなかった。
だから私のような大学生も、
地域の高齢の方々も、
子供たちも学校に行っているかどうか
関係なく集うことができた。
発達障害がある子もいたし、
親がシングルの子もいた。
精神疾患のある人もいたし、
普通に元気そうな人もいた。
とにかく、属性に関係なく
ただ一緒にみんなでご飯を食べられる場。
私はそんな
上下的な人間関係とは対極的な
“ふらっと感“がなにより大好きだった。
人生の先輩のお話も
聞いていて楽しかったし、
母親くらいの年齢の人から
褒めてもらったり、
地域のおばちゃんたちから
包丁の使い方を教わったりもした。
子どもたちからは
ゴリラと呼ばれて怒ったり笑、
はたまたちょこんと私の膝の上に
座ってくる子もいたりした。
本当に色々な種類の豊かさを
経験させてもらった場所だったと思う。
中でも私が一番好きだった時間は、
子どもたちが聞いて聞いて!と言ってくる
のを相手してるときだ。
みんな何かしら親が訳アリで
寄り添いが圧倒的に足りていない子
だらけだった。
同じくそうだった当時の私を
癒すかのように、
私はうんうんと子どもたちの話を
たくさん聞いた。
不器用な子は中々話しかけてこなかった。
でもその代わりに、
ちょこんと私の近くに座り
ゲームをし始めるのだ。
私はそのゲームを横から眺めて、
それはなんのキャラなの?とか
おぉ強そうじゃん〜とか、声をかける。
そうすると案外調子良く
そうだよ〜とかって返事をしてくれる。
そういういじらしい甘え方は
男の子がしがちで、本当に可愛い笑
ただ年齢を重ねて中高生になると、
次第に子どもたちも自分の将来の不安を
明確に抱えるようになる。
私から見たら独自の道を歩む彼らに
羨ましささえ感じるのだけど、
それでも渦中の当人たちは
本当に葛藤の日々を過ごしている様子だった。
でも私的第2のお父さんである
とあるスタッフは、
そんな彼らに丁寧に日々寄り添っていた。
寄り添うというか、
同じ目線で伴走していた。
父性の塊のような人だった。
“そういう時間そのもの“を
肯定してくれる大人が世界に1人でも
いるということ。
それがどれだけ彼らにとって
光に、そして力になったことだろうか。
実はそういう葛藤だったり内省を
強制的にも深めざるを得なかった子たち
というのは、
物事を俯瞰的にみる視点に長けていて、
時に大人もびっくりしてしまうような
事を言い出したりもする。
その辺で適当に生きてるサラリーマン
なんかより、よほど大人だし優秀だ。
それにキラリと光る才能が
遊びの中で見つかったりもする。
本人はさほど凄いと思っていないかも
しれないけど、でもみんなに必ずあった。
地域の大人たちは
それに気付いたらさらりと言ってくれる。
そういうのが案外心に残って、
その子が大人になった時にその芽から
美しい花が咲いたりもする。
色々書いてきたが、
こういう時間の過ごし方は
当然ながら金にはならない。
私がこの居場所に沼っていた時間で
周りの大学生と同じようにバイトをしていたら、
数十万か百万円以上稼げたかもしれない。
でも私はそれを選択しなかった。
それをとても誇りに思っている。
話を冒頭のテーマに戻すと、
私はたまたまこういう知見があったから
“モラトリアム“という時間に対しては
とても肯定的だ。
むしろあった方がいいとさえ
思っている。
だって、
充電なくして人も車も走れないのは
当然だから。
私の好きな本のひとつに、
ミヒャエルエンデの「モモ」がある。
モモという小さな女の子とその仲間たちで
時間泥棒から本当に大切なものを
取り返す物語だ。
本当に大切なもの。
それは時間。
そして人との心のつながり。
お金を稼ぐことに必死になっているうちに
時間がどんどん奪われる中で、
本当の豊かさはどこにあるのか。
そんなことを考えさせられる本だ。
もし今お金がないと思ってる人は、
「私は時間持ちなのだ」と
捉えてみたらいい。
周りを見回してごらん。
案外時間持ちさんは少ないから。
それを誇りに思ったらいい。
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