私がまだ幼稚園生の頃テレビで同い年くらいの女の子が本物のバイオリンをクリスマスプレゼントで貰ってるのを見て私も欲しくなったから母親にクリスマスプレゼントはバイオリン欲しいって言ったらクリスマスの夜私の部屋に宅急便の箱が置かれてて中開けたらキティちゃんのバイオリンが入ってたせめて宅急便の箱から出してリボンくらい結んでよ

カデンツァ帝国-地下拠点-執務室:
将官「シュガー。おいで。」目の前に立たせる。将官は座っている。緊張ぎみになるシュガー。
将官「…怪我、してるでしょ。」目を見開くシュガー。口を開くも、言葉はまだ出ない。しかし、将官はシュガーの顔を覗き込むだけで、話し始めない。
シュガー「…は、今日の、任務で右足を挫創しました。」
将官はうん、と言う。そして椅子から静かに立ち上がる。部屋のそこらへ目を向けながら、出口側へとゆっくり歩む。シュガーは固まって動けず、将官の方を向けなかった。将官は歩みつつ、棚にある本を数えるようにゆっくりなぞりながら言った。
将官「…わたしに知られたくなかったのはわかるよ。…けど、わたしに隠し事したってことになるね。…悲しいな。」少し悲しそうな顔をする。
！と、顔を歪ませるシュガー。
シュガー「申し訳ありません、次回からは報告します」必死に言う。将官はまだ部屋に目を向けており、シュガーを見ていなかった。失望された、と思った。
将官「…うん、いいんだよ。シュガーは秘密を作りたかったわけじゃないのは、わかってる。ただ、悲しくなっちゃった…ごめんね、八つ当たりかも」笑みは戻っていたが、まだ悲しげだった。しかし、最初以外、シュガーへ目を向けることはなかった。将官はそのまま出ていった。シュガーは将官が出て行っても将官が最初座っていた椅子の方を向いて立ち尽くし動けなかった。
シュガーは将官を悲しませ失望させたことに、最後までこちらを見てくれなかったことに、ひどく心を焦がした。もう2度と何があろうと隠し事は、将官を悲しませ失望させはしないと誓った。

将官は部屋から出て一人狭く薄暗い歩いていた。部屋から出た瞬間、将官はうっすら笑った。いつも微笑しているが、堪えきれない、といった感じで口角を上げた。
将官「あぁ…、私のシュガー。」
薄闇に続く地下を将官のブーツが轟かせていた。