夜、窓から外を眺めた。秋のわりに気温は低く、雨が降っている。こんな夜は、早く寝るに限るのだが。「眠れそうにないです?」「…そうかもな? 寂寥感?」 振り返り、ニッと笑う。言葉とは、裏腹の表情ながら。「ホットチョコでも飲みながら、夜更かししますか」 天使も、笑んだ。