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あおいち

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「一期一会のセール」※AI作文

休日の街は、まるで祭りのように騒がしかった。
デパートの前では、派手な看板とマイクを持った店員が「今だけお得!」と声を張り上げる。
通りを行く人々は、興味なさげにスルーするか、好奇心でチラリと覗くか。

俺、佐藤悠斗(27歳、フリーター)は、ユニクロのONE PIECE Tシャツにジーンズという秋葉原仕様の格好で、ただブラブラと歩いていた。
目的? 特にない。強いて言えば、コンビニで新発売のエナドリでも買って帰るか、くらい。

そんな中、ひときわ目立つデパートの前を通りかかった。
看板には「特別招待セール!会員様限定!」とデカデカ書かれている。
高級そうな服のポスターが並び、モデルは皆、俺とは別次元のキラキラした笑顔。

俺は興味ゼロでスルーしようとした瞬間、目の前に人影が飛び込んできた。

「こんにちは! 今から超お得なセールを開催するんですよ!」

声の主は、20歳そこそこの女性店員だった。名札には「彩花」とある。新人っぽい。
目がキラキラしてるけど、どこか焦ってる感じ。ノルマでも背負ってるのか?
彼女は俺のONE PIECE Tシャツを一瞬チラ見したが、めげずに続けた。

「年末や新年に向けて、素敵なお洋服を新調しませんか?
会場は人数制限があって、会員様優先なんですけど、今なら特別招待枠で入れると思います!」

めっちゃ必死やん。俺、こんなキャラT着てるやつに話しかけても無駄やろ、と思いつつ、ちょっと興味が湧いた。
いや、興味っつーか、彼女の必死さがなんか面白かったんだ。

「へえ、俺が着れそうな服あんの? 地味で、洗濯機ぶち込めるやつ」
と俺、半分からかうつもりで聞いてみた。

彩花さんは一瞬キョトンとしたが、すぐにドヤ顔で切り返す。

「うち、素敵な服揃えてます!
普段はちょっとお値段しますけど、今日のセールは絶対お得!
安ければ割り切って使ってもいいですよね!」

おお、なかなか強気。営業スマイルの裏に、負けん気を感じる。

「ふーん、見るだけ見てみるか」と俺。
どうせ暇だし、冷やかしついでにどんなもんか覗いてやろう。

「はい、ぜひ!
ただ、入場には時間と人数の制限があるので、奥で登録手続きを…。
他にもお得な情報ご説明できます!」

「手続き? 今時、オンラインで抽選販売でよくね?」と俺、ちょっと突っ込んでみる。

彩花さん、負けじと熱弁。

「衣服って一期一会なんです!
現物を見て、触って買うと、値段以上の思い入れが生まれるんですよ!
そういう付加価値、大切にしてます!」

一期一会、ねえ。絵画の押し売りみたいだな、と思いながらも、彼女の熱意に押されて
「まあ、時間ないからサッと見て、気に入れば買うよ」と答えた。

「はい、かしこまりました!
こちらでお名前と住所、よければアンケートもご記入ください。
整理券発行してきますね、枠が少ないので急ぎます!」

彩花さんは小走りでバックヤードに消えた。
俺は渡された紙を見ながら、内心ツッコミ。

(DMめっちゃ来そう。しかも「特別枠」って、買わせるための演出やろ。
…ん? 年会費1万2千円? ユニクロならTシャツ4枚買えるぞ。やっぱこういう商法か)

バックヤードから、彩花さんの声が丸聞こえ。

「部長! お客様お一人お誘いしました! 招待枠いただけますか?」

部長らしき低い声が答える。

「うーん、そのお客様、キャラT着てるでしょ?
うちの服、好まなさそう。今回はご婦人ターゲットだから、会場にいても困るんだよね。
却下。満員だから、別のフロアで案内して」

…おい、聞こえてるぞ。キッチリ審査してんじゃん。特別感ゼロやんけ。

彩花さんが戻ってきた。ちょっとバツが悪そうな顔。

「お待たせしました! 今すぐ入れるそうです!
こちらへどうぞ! 新規会員様向けにプレゼント企画やってます!
お客様、パソコンとか得意そうに見えました! セキュリティソフトも選べますよ!」

「一期一会の服は?」と俺、わざと突っ込む。

「ですよね! えっと、ほぼ売り切れちゃったみたいで…。
でも! 後日またご案内できるので!」

いや、切り替え早いな、この子。俺は苦笑い。

「いいよ、待ち合わせあるから帰るわ」

「遅刻はダメですよね! 駅方向ですか? ロータリーまでお見送りします!」

「店前でいいよ」と俺。

なのに、なぜか彩花さんはロータリーまでついてきた。

「たまにはお洋服で見栄張ると、気分上がるだけじゃなく、幸運も来るかもしれませんよ!」とニコニコ。

「いや、俺、どう見ても秋葉原系やろ。見栄とか興味ないわ」

「これからご友人とカラオケですか? 楽しんでくださいね!」

「待ち合わせは口実だよ」と俺、正直に言う。

「じゃあ、ヒトカラですね! ふふっ」と彩花さん、なぜか得意げ。

「カラオケにこだわるなよ。しかも笑うな」

彼女は軽く頭を下げた。

「では、ここで失礼します。またご来店お待ちしてますね!」

去り際の笑顔が、妙に印象的だった。

家に帰って、ONE PIECE Tシャツを洗濯機に放り込みながら思った。

一期一会、か。
まあ、確かにあの子の熱意は一期一会だったかもしれない。

でも、年会費1万2千円はマジで無理。
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