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サタケ

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トーキョーアーツアンドスペース本郷にて「絡まりのプロトコル」を見てきた。

中島りかという作家による、安楽死をテーマにしたサウンド・インスタレーション作品が最も印象深かった。

彼女の、死についての考察は共感できる部分が多かった。
今この世に生存している約80億の人間の誰もが、死を経験したことがない。にも関わらず、僕らは死についてある程度知っているかのような謎の感覚を共有している。
しかしそれは嘘だ。僕らには、死に対する知識や経験は一切ない。しかし、僕らは“必ず”死を経験することになる。

《誰かが用意した死後のビジョンからどう離れるか。そこから自由になるには「救い」への期待をいったん手放す勇気がいる、と》

ボーヴォワールの「おだやかな死」の一節をあげていた。そこが特に興味深かった。

《「自然死というものはない。人間に起こることは何ひとつ自然ではない。なぜなら、人間の存在そのものが世界を問いにかけるからだ。
すべての人は死なねばならない。だが各々にとって死は事故であり、たとえそれを知り、受け入れていたとしても、正当化しえない侵犯なのだ。》

死は、全ての人にとって例外なく、この世で最も恐ろしい事故/アクシデントだ。
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