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嘆溺

嘆溺

心のうちのさびしさからくる欠乏感が、日に日に膨れ上がっていくのが、胸を両腕で締め付けるように力を入れてみると、とくにはっきりとわかります。
てか自分てなんだったんだ…?ってなります。

 長いこと共に暮らしていた人がいなくなったこの部屋には、もう他者/外部からの意図を持った施しによる、状態の更新がなされず、時間が止まったような気さえすることがあります。
 何度も冷蔵庫を空けようとする感情も、のどがかわいていないのに水を飲みに居間に行く手持無沙汰の挙動不審も、心の奥底で「安心」を求めていたんだと思い知らされる。
 それが突然消えてしまった。自分の好きなものが何でもわかりきっているかのような存在に、小さな幸せを日々無償で、こちらから一切の作用を施さずとも享受されていたことに、贖罪の念が絶えない。しかしもはやなにもできまい。ただこの部屋に一人わたしがいるのみ。
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