夜、布団の中で息を潜めるときがある。隣…密着する男からは、規則正しい寝息。仕事で疲れて寝ているため、そう簡単には起きないだろう。 そっ…と、左胸に触れた。心臓も、力強く動いて……。「大丈夫ですよ。俺は」 寝ていたと思えば。「…うん。ありがと」 腕に抱きしめられ、瞼を閉じた