新浜松に到着後、石松餃子で昼食後。その後遠鉄バスを撮影。

こ〜ちゃんのハロウィンバナナマフィン
エピソード
夕方のスーパーで、こ〜ちゃんは思わず足を止めた。「うれたバナナ、49円！」──その札ににっこり。黒い斑点が浮かんだその姿は、まるで「今が食べごろだよ」と話しかけてくるよう。
「これなら、ママと孫たちにおやつを作ってあげられるな」そうつぶやきながら、こ〜ちゃんはカゴにぽんっと入れた。
台所には、バナナの甘い香りと、バターが溶ける「じゅわ〜っ」という音。フォークでつぶす「ぐにゅぐにゅっ」という感触が、なんだか楽しい。キッチンの入口から、孫たちがこっそりのぞきこむ。
「こ〜ちゃん、今日はなに作ってるの？」「ふふ、ハロウィンが近いからね。バナナマフィンにちょっといたずらしちゃおうかな」
焼きあがったマフィンを冷ます間に、こ〜ちゃんはホワイトチョコペンを手に取る。とろ〜りと溶けたチョコで、マフィンの上に小さなおばけを描く。「ふふ、こっちは“にっこりおばけ」さらに、空いたスペースに「ハロウィン」とカタカナでくるくると書き添える。
「かわいい〜！」「食べるのもったいない！」孫たちの声に、こ〜ちゃんの口元も思わずゆるむ。
その夜は、ママも早めに帰宅。玄関を開けると、甘い香りと笑い声がふわっと広がった。「わぁ、なんてかわいいおばけさん！」義理娘の顔にも自然と笑みが浮かぶ。
みんなでテーブルを囲み、あたたかいお茶とマフィンをひと口。「こ〜ちゃん、ハロウィンって楽しいね！」「そうだな。おばけも仲良くしてくれそうだ」
ランプの灯りの下、バナナの甘さと笑い声が、家じゅうをやさしく包みこんでいた。
材料
• うれたバナナ……2本（中サイズ）
• バター（またはサラダ油）……50g
• 砂糖……40g
• 卵……1個
• 牛乳……大さじ2
• ホットケーキミックス……150g
• ホワイトチョコペン……1本（飾り用）
作り方
1. バターを耐熱容器に入れ、電子レンジで20秒ほど加熱して溶かす。
2. ボウルにバナナを入れ、フォークでよくつぶす（ぐにゅぐにゅっと）。
3. 砂糖、卵、牛乳、溶かしバターを順に加えてよく混ぜる。
4. ホットケーキミックスを加え、さっくり混ぜ合わせる（混ぜすぎないのがコツ）。
5. マフィンカップに生地を分け入れ、180℃に予熱したオーブンで20分焼く。