カレーは好きですか？好き｜yuwwの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

『パパと道を歩いてたら、ドブに小鳥が落ちててん。羽が引っかかって弱っててさ』夕飯の食事中。息子が、唐突に話をはじめたので、手を止めて話を聞きました。

別居中の夫氏との散歩中。

側道の溝渠（ドブ）に小鳥が落ちていて
息絶えそうになっていた、
…という話でした。

『まだ宿題してなかったから（鳥をそのままにして）一旦、パパの家に帰ってん。やけど…寒かったし、やっぱり小鳥が気になって。』

『パパと一緒にドブまで戻って
　網で小鳥を助けてあげてん。

　ダンボールに入れて
　パパの家まで持って帰ってさ。』

『パパが、鳥は家に入れたらあかんって言うから、外の倉庫なら寒くないかと思って（小鳥を）倉庫に入れてあげてん。

元気になったら飛べるように
倉庫のドアをあけといてさ。』

うんうん…

私が頷きながら
息子の目を見つめていたら

急に、彼は俯いて…
ぽつりと言いました。

『でも、朝起きて見に行ったら
　死んでてん』

と。

『きっと、寒かったんやと思う

　だから、パパと一緒に埋めて
　お墓つくってあげてん』

そこまで言うと…
堰を切ったように
息子の瞳から、ぶわっと涙が
とめどなく溢れ出しました。

自分のせいで
小鳥が亡くなってしまった、と。

泣いて泣いて泣いて…

パパには言えなくて
1人で布団の中で泣いた、と。

助けた小鳥が亡くなってしまったこと
息子にとってどれほどショックで
悲しい思いをしたか。

自分を責めたか。

想像するだけで
私も泣いてしまいました。

『…そっか、悲しかったね』

私が呟くと
顔を真っ赤にしながら…
私の顔をやっと見上げたので
こう続けました。

『小鳥さんは生きてる間に
　沢山、自由に空を飛べたと思うよ。

　パパとあなたに助けてもらって

　あたたかい倉庫で守ってもらえて
　最期は、お墓も作ってもらって

　小鳥は、幸せやったと思う

　ちゃんと天国に行けたと思うよ』
　

息子は、それを聞いて
また泣きました。

最後に、ぽつりと

『小鳥ちゃん天国行けたかな？』

目を擦りながら、言ったので

私は頷いて
彼のやわらかい髪を
そっと、なでました。

しばらく、涙が止まりませんでした。
#命 #小鳥 #子育て #ADHD