用意をするために、寝室の奥の部屋に居た侍女は、又か…と呆れながら、外に出るチャンスを失ったと、ぼやくのだった。世界中探しても、うちの旦那様と奥様ほど、仲の良いご夫婦はいらっしゃらないわ!こんなご夫婦に支えることが出来る私は、なんて幸せなの?その侍女は常々そう自慢していた