早朝の蒼い光で目を覚ますと、そこは慣れない部屋で、隣にはさして親しくもない、いや、ほとんど赤の他人が無防備に寝息を立てている。仄暗い天井を眺めながら、このままここで自分の人生を台無しにしてしまいたい、そんな馬鹿げたことをぼんやりと考える。若いときって、こういうの好きだよね。