それでも産まれ落ちたかぎり、たたかうしかない。隣のひとと、自分の弱いところと。負けて呑まれたら、権利を失う。価値を失う。わずかな価値を、どうにか広げてやろうと。滲んだ脂の塊みたいな、一滴の血液の染みのような、僅かな価値を、なんとかして薄く伸ばして広げてやろうと、しなきゃいかんばかりです。それが、つらい。