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黒ミケ

黒ミケ

サワイのおっちゃんの話
 子供の頃近所にサワイのおっちゃんと言う人がいた 本業は写真屋で サワイ5分間写真 と書いた大きな凧をいつも近所の空き地でとばしてはった  家は通りに面した平屋の長屋の端っこで 入ったら土間があって暗幕が吊るしてあってその前に古い椅子かなんかがあった おっちゃんは夕方になると万国旗をたくさん持って近所の子供達を集めて旗を持たせて学校の周りとかをみんなでマラソンさせたりする 終わったら飴をひとつずつくれて、けっこうみんなぞろぞろ走っていた 時々写真のお客がいない時家に遊びに行くと「ちょっと待っとけ」と言って奥の襖に入って 鬼の面つけて現れる「鬼じゃー怖いか〜」と言うんだけどおっちゃんだとわかってるから全然怖くないけどお約束で怖いふりして怖がってあげていた そんなおっちゃんに娘さんがいた 高校生のお姉ちゃんで今考えたら目鼻立ちのはっきりしたかなりな美人 制服もけっこうランク上の公立ので頭良かったみたい 奥さんは見たことない 亡くなったんだか逃げられたのかよくわからなかった
いつのまにか写真屋が空き家になって倉庫になって 今でもおっちゃんのいた家はガレージになって残っている
かれこれ50年以上昔の話
昭和の下町のおはなし
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コメント

ユウ🦌(雄鹿です)

ユウ🦌(雄鹿です)

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昭和の時間ってリアルにありましたねっ[照れる]意味不明な言い方ですが[泣き笑い]

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黒ミケ
黒ミケ
不思議にノスタルジックでゆるゆるな時間でしたね 今思い返したら (^◇^)
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アシタカ

アシタカ

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何か惹かれて、何度も読み返してしまいました。

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黒ミケ
黒ミケ
ありがとうございます😊 昭和の下町のほんの小さなエピソードです
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