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ヒルミン

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シマウシの話①

山形県南部にある置賜(おきたまち)地方。日本三大急流の一つ、最上川を有し、周囲を山々に囲まれた自然の恵みが豊かな場所です。ここはワイン製造の盛んな全国有数のブドウ産地ですが、それと同時に日本有数のブランド牛、米沢牛が育まれる場所としても有名です。ここで3年前から牛に施されているある取り組みが注目を集めています。米沢牛の産地の一つ、山形県小国町では写真のように黒い牛の体をシマ模様にペイントしているんです。その姿はまるでシマウマのようです。なんだこれ、おふざけなのと思われそうなユーモラスな姿なのですが、これシマウシと呼ばれてて、大真面目な取り組みなんです。w 

毎年の夏はその暑さに加えて、牛にとって大きなストレスとなるのが、アブとサシバエの吸血行動です。虫を追い払おうとして尻尾を振ったり、場所を移動したり、吸血昆虫を忌避する行動によって牛の体力が消耗し、乳量の低下や繁殖に悪影響を及ぼすことが多くの牛飼いの間でも悩みの種でした。そんな中、2019年、愛知県と京都大学の研究チームがシマウマには虫があまり寄りつかないという海外の論文をヒントに牛でも応用できないか検証を開始したんです。すると牛をシマウマ化すると吸血昆虫の飛来が減少し、牛が虫を追い払うときにするしっぽ振りや首振りなどの回数も減ったそうなんです。

この研究結果を受けて、置賜町でも本格的にシマウシの検証が始められました。山形県置賜総合支庁農業振興課 菅井技師によると
検証1年目の2021年、シマ模様の牛と、塗装していない牛を並べて、牛が吸血昆虫を避ける際の行動を観察したところ、シマウシは塗装していない牛と比べて忌避行動が平均で約5割減少しました。さらにアブ捕獲器を併用すると約7割も減少したとのことです。そのため、最初は半信半疑で始まった検証でしたが、今ではすっかり虫よけ対策として認知され、当たり前のようにシマウシ化が進められています。そして今年は場所を牛舎から放牧場に移しての検証も7月20日から始められています。
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