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さとうゆーき
特に二号館地下は、観光地化が進む新宿ゴールデン街とは異なり、本格的に陰鬱さを伴った昭和の小店が並ぶ。
仕方ないと言えば仕方ないのだが、このビルには多くの「あれ」が棲みついているため、とあるお店のカウンターにはブラックキャップが堂々と置かれている。
ひたすら小汚いその店の商品は全て200円だった。その安さに惹かれて僕はついオムそばと鮪のステーキを頼んだ。
何年も洗っていないような、汚れがへばりついた皿で卵をとき、干からびた麺を雑に落とし込んだオムそばを見て、さすがに絶句した。
そして、激しく傷み黒ずんだわずか2センチほどの鮪の切れ端を申し訳程度に4切れ、酸化してボロボロの錆だらけのフライパンで炒めたブツが出された。こんなもの、ステーキでも何でもない。口にするとそれはただただ血生臭いナニカだった。
はっきりと悲しい気持ちになった。しかしそうだ、これが闇市の味なんだ。これこそが正しい新橋駅前ビル二号館の味なのだ。およそ80年の歴史を誇る、戦後日本の魂がここにあるのだ。
僕は感慨深い気持ちになり、それらを一気に口に放り込みすぐさま店を出た。
そしてすぐにトイレを探した。
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