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ちび太
7日目
『湖底に眠る龍』
中国のとある地域、人里から少し離れた森の奥深くに、水中での呼吸ができ、泳ぎを得意とする部族が穏やかに暮らしていた。
彼らの中でも色とりどりの魚たちとまるで心を通わているかのように美しく泳ぐと評判の女がいた。
彼女は村長の娘で、名を青鈴という。
濃灰色の瞳を持つ者が多い部族の中で彼女はめずらしく、空と湖と森がひとつに溶けていく過程を描いたようなとても神秘的な色をしていた。
彼女が生まれた日、村一番の長老はこう予言した。
「悪しき心の持ち主がその力を利用しようと湖底の龍を目覚めさせる時、この娘の歌声は龍の怒りを鎮め、再び眠りへと導く子守唄となるだろう。」
しかし、青鈴が成長するにつれ、この予言を信じる者はひとりまたひとりといなくなる。
何故なら、彼女は村一番の音痴だったのだー…
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彼方@休眠中
空気感が伝わる感じ、素敵な文章です[ほっとする]
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オチが…秀逸です!!!
ひつじたろうざえもん
情景が綺麗でめっちゃ好きです!!