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楓花(ふうか)
かつて、「男性向け少女漫画雑誌」という
コンセプトで打ち出された漫画雑誌があった。
それは数々の「知る人ぞ知る名作」を生み出した。
「こどものじかん」とかなら知ってる人はいるかもしれない。
女性作家がほとんどなのだが、内容は普通の少女漫画よりちょっとディープっていうか
かんなり重たいのが多く、上記の二つの作品も
そういった作品に入る。
「魔法少年マジョーリアン」は
女の子みたいな男の子、イオリと
それをいじめる男の子、マサルが
ある日突然地球にやってきた変な化け物と
ウサギみたいな生物に「戦えサ」と言われて
「魔女」に変身する。
つまり、小学生の男の子が、女性になってしまう。
敵の正体、存在理由、ウサギたちの思惑も分からないまま
彼らは戦うことになる。
イオリは元々女の子っぽいし、頑張り屋さんなので
普通に状況に対応できているのだが、
マサルの方は普通の「女と遊んだら男失格」みたいな考え方の男子で、家族も3人の姉に囲まれ、みんなだらしない。最悪の女子達と言っても良い。なおかつイオリを最初女だと思って初恋してしまった経験もあり、色々と複雑なのだ。
でも物語が進むにつれて
今で言う「LGBTQ+」みたいな要素が複雑に絡み合ってくる。
その描写の生々しさときたら
「こんなの見る人によっては生理的嫌悪感を催したり、あるいはトラウマが蘇ったりするだろ…」
ってくらいのえげつなさ。
それはそうだ。
著者は石田敦子。
かつて「アニメがお仕事!」という
「絶対にアニメーターにはなりたくなくなる漫画」
を生み出した凄まじい女性アニメーターなのだから。
でもとにかくその生々しさが私には心に響いた。
なぜなら私も、「イオリ」だったからだ。
女友達の方が多く、男からは嫉妬され、喧嘩をふっかけられ、
女子が体育の時間で着替えてる時に寝てて
起きたらみんな周りは裸。
アワアワしてたら「ふうかちゃんならいいんだよー」
って対応されてた。
本当に「イオリ」そのものだったのである。
だから突き刺さった。
そして全3巻なのだが、ラストがまたヤバい。
切なすぎる。
今ならkindleで、1、2、3と合わせても
合計で66円で買える。
興味があったら読んで欲しい。
イオリ、可愛いです。
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