投稿
楓花(ふうか)
2020年にポーランドの高校の国家推薦図書に
指定された話を、先日のCEDEC2022における
「シリアスゲーム」講演で初めて知った。
このゲームは戦争ゲームなんだけど
いわゆる前線で銃を持って戦う兵士たちを描いた
作品ではない。
戦争状況下において敵兵士と敵対市民に
囲まれながら、あくまで一市民として
「生き延びる」戦争ゲームだ。
飢えや渇き、寒さに耐える為
食料や医療品などの物資を確保しつつ、
時には仲間を守り、時には誰かを犠牲にする。
そこに「綺麗事」は存在しない。
だが人間には確実に「良心」が存在し、
「精神」も存在する。
良心の呵責と絶望的な状況下で
肉体と精神レベルを保ちつつ、いつやってくるかわからない停戦宣言時まで
生き延びなくてはならないのだ。
おそらく90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争をモチーフにしている。
日本でいうなら「はだしのゲン」や
「火垂るの墓」に近しい作品なのだが
これらが「読む、見る」に対し、
ゲームである「This war is mine」は
「やら」なければならないのだ。
そしてその結末も選択によって大きく変わる。
こういった作品は人の心を
「楽しく」はしない。
悲しいし、辛いし、苦しいし、痛い。
当たり前の話だ。
「なんでそんなものがあるの?
世の中楽しければそれでいいじゃない
そんなものからは目を背けようよ」
と言う人は一定数いる。
気持ちは分かる。
でもそれは一つのある事実を完全に無視している意見だ。
「私たちの人生は犠牲の上で成り立っている」
私達は命を犠牲にして生きている。
私たちが普段口にしているもの、着ているもの
持っているもの、得ているもの
それだけじゃない。
肉体も精神も、それそのものが犠牲の上で
成り立っている。
今、私達が踏み締めている大地は
積もり積もった命の死骸の層に他ならない。
だからその分返せ、って話じゃない。
責任を持て、って話でもない。
謝れとか感謝しろとか、そういう話でもない。
ただ
「その事実から決して目を背けるな」
という事だ。
その現実を理解した上で、自分はどうするか
判断すればいい。
だから本がある。そしてこのゲームがある。
知った上で破るなり焼くなり壊すなり
好きにすればいい。
自分も同じことをされる覚悟を持って。
コメント
話題の投稿をみつける

チノち

nanana!(

力

ぬこぱ

堂子
#sbhawks

よしさ
ツーアウトから追いついたのすごいやん

瑞希

うしだ

あゆむ
ただ漕ぐだけ

さくこ
霧に眠るは幾つの罪
あと3人!!!
めっちゃ面白いらしい✨
日程これからです♪
もっとみる 
関連検索ワード

ヒデ
ちょっと前にファシリテーター(会議を進行する人)を生業としてる人と戦争の話になって。 日本のような先進国で戦争なんて起こり得ないと言ったんだよね。 ぼくはその時日本はいつまで先進国たりえるのだろうか?とか周辺事情を考えても不可避じゃね?と素直に感じたこと言ったんだけど(ぼくも同じくサイコパスだから)。 小さなお子さんを持つお父さんなので断固否定の立場だった。 現実と理想は違うとわかってないこの人ファシリテーター大丈夫なのか心配になってきた。
なつめ
66セカンズだっけ? アプリゲーム面白いからオススメ!