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ろかい
クトゥルフ神話の一部元ネタになったことで有名な連作短編のうち、特に怪奇幻想要素の強い「名誉修繕人」など4篇をまとめた邦訳版。全10篇の邦訳って今あるのかな?
元々19世紀末の作品なので、描写がくどかったり出てくる事物が馴染みのないものだったりはあるけど、ゴツゴツした字面をなるべく避けようとしたり結構丁寧な訳註をつけたりで読みやすくしようと工夫してあるところは好感度が高い。
お話自体は『黄衣の王』という最高に呪われまくってる本(チェンバースがこの連作を発表した時点では架空の書物)を入手したり読んだりした人の辿る運命を描く怪奇物語で、確かにクトゥルフ神話のネクロノミコン等の源流っぽい。また、どうやら4篇とも架空の1920年代くらいを舞台にしているようで、19世紀人が書いた近未来SF扱いで読むのもありかな、と。
なお、チェンバースは20世紀に入ってからは恋愛小説をメインに書くようになるのだけど、それっぽい雰囲気が伺える(と思う)作品も収録されてるぞ。

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