共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

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楓花(ふうか)

楓花(ふうか)

結局はSNSというのは承認欲求を満たす場で
あって、そのやり口がそれぞれ異なるだけなのだ

面白いと思えるもの、感情を動かすものを
発信して、受けたと思う人

どこかで発信されたそれを共有して
自分が発信者側になったと錯覚して
悦に入る人

悲しく苦しい事を書く事によって
同情を求める人

何にせよ自分の中にある「何か」を
吐き出さずにはいられないのは、
エコー、つまり反響を求めるからなんだろう。
それが如何なる形であったとしても
実質中身の伴わないものであったとしても
人はそれで満足出来るのだ。

と、ここまで書いたがこれを読んだ事で
もしあなたが少しでも嫌悪感を抱いたなら、
その正体は「結局満たされてない事実」にある。
正当なやり口も、正当な評価基準も
存在しない曖昧な空間は、脳の外に発散の
のつもりで発信していたのに、実際は
またもう一つの大きな頭蓋のドームの中でしか
なかったという現実に直面したのだ。
「新たな世界」などそこにはなかった。

でもそれは自然の法則に則った構造だ。
遺伝子、細胞、臓器、身体、社会、地球、宇宙
ミクロからマクロにどれだけいっても
その構造そのものは変わりはしない。
私達は決して満たされる事は無い。
宇宙が飽く事なく膨張するのと同様に
私達も際限なく膨張していく。
それが飽和を生み出す事を知っていても尚、
それを止められる意思はどこにも存在しない。

そして人間が「意思」「心」と呼んでいたものは
膨張したデータから生み出された副産物で
大した意味がない事が分かってきた。
そして私達人間にはそれらを完全に制御し得る
頭脳が備わっていない事も明らかになった。
AIに唯一私達が勝てるのは、低燃費で
正確に動くボディを持っている点のみだ。

膨張し、飽和し、飛散する。
それが全存在に与えられた「機能」で
「泡」そのものだ。
その中身がどんなガスだろうが、
問題はそこじゃない。
結局は全部オナラなのだから。

やがてSNSも膨大なデータを飛散させ、消える
噂話や新聞、テレビがそうであったように。
そして人間自体もまた、同じようになる。
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