ほんの少し、視線の位置を変えるだけで、大好きな人の姿が映る。しかも、家の中で。それの意味するところは、「そう」であり。「どうした? 俺の顔ばっか見て」「好きです」 問われたので答えたら、赤くなって視線を逸らされた。でも、いい。自分の視界には、いつだって一緒にいてくれるから。
他人の厚顔無恥(あつかましく恥知らずなこと)に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。 「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか」「ありえない」と答えるだろう。それならば、ありえぬことを求めるな。