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ルサンチマン

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【東京湾景】吉田修一

あなたは実在の東京に、異世界みたいな名前の「天王洲アイル」という名の駅やエリアがあることを知っているだろうか。

この本は15年以上前、ブックオフで100円で売られていたからたまたま買った本で、今も本棚の片隅で静かに存在感を保っている。

買っても読まないまま終わる本が多いボクにとって、夢中で読んだことと、2枚目の写真のように芝浦の風景が本と強烈に結びついている記憶だけが残っている。

東京をあまり知らない人でも、東京に飛行機で来たことがある人は実は芝浦を目にしている可能性は高い。

羽田空港から浜松町行きのモノレールに乗り、「天王洲アイル」駅から「浜松町」駅の手前辺りまでの運河地域一帯がざっくりと芝浦。

芝浦の西側には大きな駅では品川駅が近い。
芝浦の東側にはお台場が見えている。

海が近いこともあり、この辺り一帯は元々埠頭と倉庫街一色であり、20年ほど前くらいからタワマンや大企業の高層ビルなんかも建ち並ぶようになった。

なので一軒家みたいのはほとんどなく、スーパーなんかもあまりなく、非常に無機質というか、人が住んでるはずなのに生活を感じさせない不思議な空気が漂っている。

人がたくさんいるはずなのに生活感がないのは、新宿の西口の高層ビル街も同様であるが、あちらはITでインテリっぽく年収高めの人が多い印象があるけれど、芝浦周辺は真逆で、肉体労働や日雇いの匂いがぷんぷんする。

それを天王洲アイル周辺のリッチなタワマンやビル群が見下すように並んでる。

おそらく彼らは車なんかも当然持っていて、徒歩圏内にスーパーらがなくても困らない人種だろう。

これは、東京の高級住宅街の田園調布や成城あたりにもスーパーなんかが少ないことからもわかる。

前置きが長くなったが、東京湾景の舞台は芝浦一帯であり、主人公の男は芝浦の品川倉庫のフォークリフトの運転手である。
そして自宅はその仕事の寮。

ボクは主人公の職業が小説家だったり、翻訳家だったり、映画監督であったり、犯罪者だったり、身近とは縁遠いと感情移入の妨げになる方で、フォークリフト運転手というのは友だちや知人に居そうなレベルで感情移入しやすかった。

実は今、15年以上経って以来読み始めているものだから、どんな物語だったのか全容は全く覚えていない。
とりあえず帯を見るとラブストーリーらしい。
(ラブストーリーはあまり好きではないはずなのに夢中で読んだのは不思議)

だけど数十ページ読んだだけでも、主人公が平凡なことや、独特な空気感も持つ芝浦一帯を地理含めてかなり詳細に書き込んでいることが分かり、人気のない芝浦周辺の夜の倉庫街を歩きながら、聖地巡礼したい欲求にすでに駆られている。
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コメント

このは🍃

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すごく素敵な本[照れる]拝読してみたい[ハート]

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ルサンチマン
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コメントくださりありがとうございます✨ 「倉庫の地面に置かれた缶コーヒーの飲み口に、黒々と無数の蟻がたかっている。 同僚がつま先でその空き缶を倒す。 自分たちのいた場所が、いきなり垂直な面になった蟻たちが慌てふためいている。」 その後少し読み進めると、彼女になるかは現在不明の女性はキヨスクの店員さん。 誰も見ているようで見ていない人たちやモノたち、つまりはボクたちにスポットライトを当ててくれてるところが15年以上前にボクを夢中にしたのかなと思いつつ再読中です[照れる]
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🐈‍⬛ピート🐈‍⬛

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羽田からモノレールで浜松町まで行く間ってなんか『江戸にきたぜぇ』とか『シーバスめっちゃ釣れそうやなぁ』とか思いながら移動してたなぁ[ほっとする] その本読んでみたくなりました📚 読みたい本リストにおさえました‼️

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ルサンチマン
ルサンチマン
釣りもやるのですね🐟 モノレールはなかなか特殊な乗り物なので、東京に来た感はあるかもですね[照れる] 内容は忘れていて、現在再読途中でオススメ出来るかは実のところわかりませんが、激安だったら読まれてみてもいいかもですね📕
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むいむ

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周囲の目に触れるところに出してる時点で反応を求めてるのでまだ生きたいって脳みそが訴えてるんだよ。踏み出せなくていいんだよ。生きて全てをぶち壊して再構築してくれ、ひとは考え次第で如何様にもなる。
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みい

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オリヴァーファンの活動内容は?
オリヴァーファンは、ポーランドのポズナニを拠点に活動しているファン団体で、主に以下のような活動を行っています。 サポート活動: 地元のサッカーチーム、オリヴァーFCを応援し、試合の観戦やイベントの開催を通じてチームをサポートしています。 コミュニティイベント: 地域のイベントや活動に参加し、地域社会とのつながりを深めるためのイベントを企画・実施しています。 ファン交流: 他のサッカーファンや団体との交流を促進し、情報交換や共同イベントを行っています。 チャリティ活動: 地域の慈善活動や社会貢献に参加し、必要な支援を提供することにも力を入れています。 これらの活動を通じて、オリヴァーファンは地域のスポーツ文化を盛り上げ、ファン同士の絆を深めることを目指しています。
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くくら

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おーすけさんうおおおおおお
沼津のっぽ組ぃぃぃ!
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三色た

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ずっと1年くらい前から夢に出てきていたメガネの男性は彼氏さんだったんだなあ……そんなことある!?
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い

仕事のストレスえぐすぎ
なんなんあいつら
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💡こま

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本家のゴーストタイプ使いの雰囲気に倣うなら柩おじに担ってもらいたいかも アンダデ葬儀屋だし
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ちゃり

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分からないながらもけっこう頑張ったインタビュー #sumo
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🍓がな

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愛萌さんとワナさんwwww
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ベル🍜

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オリヴァーファンの人気の理由は?
オリヴァーファンの人気の理由は、いくつかの要素に起因しています。 ユニークなスタイル: オリヴァーファンは、独特のデザインとカラフルなスタイルで知られています。これが多くの人々にとって魅力的で、個性を表現する手段となっています。 高品質な素材: 使用される素材は高品質で、耐久性があり、長持ちします。これにより、購入者はコストパフォーマンスを感じやすいです。 多様な商品ライン: アパレルだけでなく、アクセサリーやホームグッズなど、幅広い商品が揃っているため、さまざまなニーズに応えられます。 コミュニティの形成: オリヴァーファンは、ファン同士のつながりを大切にしており、SNSなどでの交流が活発です。これにより、ブランドへの愛着が深まります。 持続可能性への配慮: 環境に優しい製品作りを目指している点も、現代の消費者に支持されています。エコ意識の高い人々にとって、選びやすいブランドです。 これらの要素が組み合わさって、オリヴァーファンは多くの人々に愛されるブランドとなっています。
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ずいう

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cp932として表示して半角カナになるのは割とcp949
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