とある風刺画で｜楓花(ふうか)の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

とある風刺画で
ゴミまみれの路地で、雨でグッジャグジャに
潰れて破れた段ボールに女の子が寝ていて
綺麗でもう少し大きな段ボールで寝る夢を
見ている、というのがあった。

汚れた段ボールハウスで生きる人生しか
知らなかったら、綺麗な段ボールハウスしか
求めない。
普通の人間ならデッカい豪邸を夢見るが
それは多くを知り過ぎたからだ。

つまりその絵は
「知っている事が少なければ
　それだけ求める事も少なく
　幸せの基準は低く済む」
という事を伝えたいのだと思う。

私達日本人は情報過多の世界で生きている。
その少女のようにはなれない。
だがこの考え方はとても大切で
私達は常に「多くを求め過ぎてはいないか」を
自身に疑い続ける必要性があるのだ。

人間の欲望には際限がない。無限だ。
それが暴走した結果、人間は地球環境を
ここまで悪化させた。同族争いも激化した。

「私達が求めるものにある根源を見つけ出す」
これがどんな時代にも求められる、
「生きやすい生き方」の基本だ。
その根源さえ見つけ出せば、ローコストで
生きていける。

例えば囲碁で遊ぶのにバカ高い碁盤や石は
要らない。最悪地面に線書いて区別できる
2種類の物質があれば事足りる。
プライドに固執し、高い碁盤や石を売り
伝統を守る為に古いメディアに止まった結果
日本棋院の本部は一等地から消失する羽目に
なった。

例えばギリギリのスリル感、針の穴ほどの
活路を見出す事に脳汁を放出したいなら
ハイリスクなギャンブルや投資に
手を染めなくとも、最悪手の薄皮に
針を通して遊んでればいい。十分スリリングだ。
だが人はそれを幼稚と判断し、果てには
全財産飛ばすか軽犯罪に向かう。

私達は価値を生み出せる。
無限に価値をプラスする事ができる。
ルービックキューブにダイヤ散りばめたり
檜使ってけん玉作ったりする。
でも、意味はない。

価値も意味も捨ててしまうのが吉だ。
それを捨てても人間の尊厳は消えない。
私達が生き物で、生きてる限り、生きる事自体が
尊厳に値する。それ以上求めても、自然の
道理から逸脱する以上は、それらは泡のように
いつ消えてもおかしくはない。

最終的な私達が求めるものにある根源は
「生きている」。それに尽きる。

だから笑う犬でテリーが言ってたろ。
「生ーきてーるジャーン！！
　生ーきてーるジャーン！！」

それで、いいんだよ。