繋がる事に対する恐れ。｜すずめの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

繋がる事に対する恐れ。
最近SNSが楽しくて、傍観者として、時には自分の言葉の吐き出し場所として使っている。
伸びるとか運用とかバズるとかに完全に興味ない。
共感する人が現れたからといってその人と繋がろうとも思わない。
繋がりを求められても、私は自分が興味がある人以外と積極的に関わろうとも思わない。
でも、そうするとノリが悪いと言われる。
それでも私は私のスタンスを変えるつもりは無い。

頭が硬いと言われる。
そうだろうか？必ず返信をして、必ず関わらなければならず、そうしない人間はSNSを利用するべきでは無いと言う方が難しい要求をしていると思う。

SNSに、有益ではない自分の感情を書くな。人生を投影するな。
どう利用しようと、その人の自由じゃないのだろうか。
例えば何かのコミュニティである同士を募るような場でなければ、使用方法も書き連ねる言葉も制限は無いものではないか？

投稿に統一性を持たせろ。
難しい話だ、例えば恋愛をしていたところで、その事ばかりを考えているような人間はいないだろう。
仕事もしかり。仕事の話ばかりをしていても、その人となりを知る事は無い。

3行にまとめろ。
3行、とは？1行何文字という前提があるの？
要点だけ読んでその人の何がわかる？一言にまとめられない人間はメンヘラ？その根拠はどこにある？君の感情や情動は常に百文字に収まるのか？
だとしたら私は君に興味が無い。なんの魅力も感じない。君は百文字までしか理解できない知能の人間なのだな、と思う。
君の価値観に合わない物全てを否定するのはいかがなものか。その感性が滲み出ている人間と関わる時間がもったいないと感じる。

画像でキラキラとした世界を発信している人もあまり興味が無い。その虚構の裏にある真実の顔の方が興味深い。キラキラした写真と共に添えられた、言葉の闇の方が興味深い。
頑張る自分、健気な自分、という仮面の下、君の本音が溢れる瞬間を目にすると少し好きになるんだ。
ほら、認めてしまえば楽になる。あなたもあなたがバカにしていた側の人間と一緒かもね。同族嫌悪、というのよ。嫉妬や妬みを隠さないあなたの方がずっと魅力的。そのまま思ってる事言ったらいいじゃない、全世界の誰かに、誰ともわからない、匿名で、姿を隠して。認めて欲しい、誰でもいいって叫んでいた方が、あなたを知りたくなる。

そういう腹黒さを持ち合わせている。

繋がる事への恐れ、と書き出したが。
繋がらなければ置いていかれる、孤立する、という恐れに飲まれてはいないか？と思う。
箱庭で遊んでいる中学生のようだな、と。

なぜ本心を隠して、誰かを演じるの？誰かと繋がるの？
ネットを歩けばありのままの自分という言葉に3歩もしないうちにぶつかる昨今、ありのままとは何？
あなたが私に見せるその腹黒さ、弱さ、脆さも仮面なの？違うだろう？

仮面をかぶって人と繋がっても、その仮面が崩れれば去る。
誰かの甘い言葉に溺れて甘い言葉についていけば、その裏の真実に触れた瞬間に自己が崩れる。
匿名性を盾に傍若無人に振る舞えば、言わずもがな。人を傷つける事を厭わない人には、相応の報いが待っている。

ネットという場をリアルに結びつけ過ぎるから、人間関係も薄っぺらい物ばかりに目を取られ、依存症的な思考や嗜好に注力するのだろう。
恋人とSNSで繋がろうと思わない、もちろん好きな人ともだ。その人となりを目の前で知っていればいいではないか？むしろSNS一つで傷つき、負担になり、その人の虚像を追うくらいなら知りたくない。
連絡先とその人の姿、人がわかれば十分だ。会えなくなれば、その人の姿を心に映してその人の無事を心に描くだけで十分だ。そこに生えた枝葉には興味がない。

人生はとんでもなく平凡でとんでもなく波瀾万丈なもの。
とんでもなく平凡な事に意味を見いだそうと何にも無い日常を真剣に生きてみてはどうだろう。
誰かに見せるための私ではない、人に見せられない私を知ることの方がずっと重要だと思う。

そう思い直しながらSNSを楽しんでいる。

最近、とある人の投稿を楽しみに読んでいる。
思考遊びと私が呼んでいる頭の中でひたすらに考え事をする事を、捗らせてくれるのだ。
ギバーに見せかけたテイカーの話で一気に惹きつけられた。
無自覚に、与える事を得る事の手段にしている人間が増えている事、肌感覚で気付いてた事を言葉にして、理由や解説を入れて説明してくれた。
かつての私がそうだったことも改めて知った。

未知との遭遇をする場所、未知を知覚する場所。そして自分の言葉が誰かの未知になる場所。
そういうものであってくれよ、と願う。
誰かを監視し、誰かを律する場。
そんなのばかりじゃ、同じ情報が溢れて、人間らしくもいられなくなって当たり前だろう。

もしもこのままの流れが良しとなっていけばAIに奪われる。きっとそうだろう。と思う。
バカとハサミは使いよう。昔から言われてる事を改めて考える。そんな夜。